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2025年1月の投稿1件]

2025年1月18日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

先日、貴重なものを手に入れました。「少女の友」昭和13(1938)年1月号です。少女の友とは何かというと、1908年に創刊された少女向け雑誌です。昔の百合ともいえるエス文化に強く影響を与えた雑誌で、吉屋信子や川端康成の有名作品も連載されていました。個人的にエス文化にすごく興味があるのもあって、時々古本屋で探したりしていたのですが、たまたま中野ブロードウェイのまんだらけで発見。これはと思い即購入しました。まだ隅から隅までは読めていないのですが、少し感想を。
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・乙女の港が載っている!
即購入を決めた理由の一つですが、この昭和13年1月号、なんと川端康成の『乙女の港』が連載されている号なのです。乙女の港といえば、エス文化が最も盛り上がっていた時代の象徴的な作品であり、当時の人気もすごかった小説です。単行本や文庫版は既に読んでいましたが、連載当時の文章のまま、連載されている雑誌そのもので読めるというのはあまりにも熱い……。中原淳一の美しい挿絵も当時そのままに掲載されていて、これを見られただけでも感無量でした。

・他の連載も百合っぽい
吉屋信子などの有名作家の連載はもちろん、海外の小説の紹介、洋装の着こなし方など、当時の少女文化が垣間見える連載ばかりで、目次を見ているだけでも楽しめました。特に印象的だったのが、宝塚関連の連載です。宝塚のピンナップが載っている宝塚通信という連載や、宝塚のスターへのロングインタビューなど、1冊の雑誌の中で宝塚の話が至るところに登場します。当時の少女たちの間でいかに宝塚人気がすごかったのかというのがよくわかり、時代の空気感のようなものが伝わってきて良かったです。

・読者投稿コーナーがすごい
少女の友の人気を支えていたものの一つが、活発な読者投稿文化だったといわれています。実際、小説や詩、イラスト、さらには「書」まで、読者投稿コーナーがかなり充実していて、しかもクオリティの高い投稿ばかりで驚きました。オリジナル小説の投稿コーナーには、敬愛するお姉さまへの熱い思いを語ったいかにも百合っぽい作品も……。これを当時の少女が一つひとつ手で書いて編集部に送っていたのかと思うと、ぐっとくるものがありました。

・漫画やイラストもすごい
少女の友というと小説のイメージがあったのですが、実は漫画も載っています。今の少女漫画や少年漫画のようなものはまだなく、新聞の4コマ漫画のようなギャグ漫画のみでしたが、わりとページがあって面白かったです。他にも、今でいうラノベのように小説中に挿絵がある連載も多くありました。まだ和装が残っている時代だけあって着物姿の少女のイラストがあったり、きらびやかで美麗なイラストばかりで眼福でした。
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総括すると、いい買い物をしたなという話でした。昔の文化は素晴らしい……。
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