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2024年1月27日
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最近、マルホランド・ドライブという映画を見ました。2001年公開なので20年以上前の作品になるのですが、百合要素があるという話を聞き、ずっと見たいと思っていたのです。
しかし、つい最近までどこでも配信されておらず、BDでも買おうかと本気で迷っていた矢先、たまたまU-NEXTで配信されているのを発見。ようやく見ることができました(今はアマプラでも配信されているようです)。
結論から言うと、すごく良かったのですが、人を選ぶ作品だとは思いました。まったく先入観がない方が面白いと思うので(これ自体が先入観かもしれませんが)、以下ネタバレ有りの伏字感想です。
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まず、どこが良かったかというと、映像です。主役二人の美しさは当然のこと、明るいのにどこか怪しいLAの郊外や禍々しい雰囲気の劇場、二人が生活する閑静な豪邸などの舞台設定が素晴らしかったです。特に、夜二人で連れ立って怪しい小劇場でショーを見るシーンのゴシックホラー感が好きでした。もちろん、ベッドシーンも素晴らしく、不穏な展開が多いからこそシーンの美しさが際立って見えました。
もう一つ良かったのが、俳優の演技です。主人公のナオミ・ワッツは健気な新人女優から狂気的な女まで振れ幅の多い役を演じているのですが、それぞれのシーンによって全然雰囲気が変わるので驚きました。終盤、好きな女への嫉妬に狂いすごい形相になるシーンがあるのですが、まさに怪演といった感じで素晴らしかったです。
さらにもう一つ、謎が謎を呼ぶストーリーです。あまり情報を入れないで見たので、最初のうちはホラーなのかサスペンスなのかアート系なのか判断がつかなかったのですが、途中から「これは自分なりに考察しながら見るのが面白いやつだぞ……」と思い始めてからは、その全貌のわからなさも楽しむことができました。ただ、やはりストーリーは難解なので、シンプルな話が好きな人には向かないかもしれません。
ちなみに、私が鑑賞後30分で考えた考察はこんな感じです。
主人公のナオミ・ワッツ=ダイアン=ベティは、ローラ・ハリング=リタ=カミーラと女優仲間で彼女を愛しているが、彼女は映画監督のアダムと結婚してしまう。それを阻止するために、ホームレスの男性が管理をしている秘密道具=青い箱を開けることで並行世界を遡行し、別世界で彼女と結ばれようとするが、うまくいかず失敗を繰り返してしまう(序盤や終盤でシーンが飛んだりしてるのは世界線が切り替わっているから)。しかも青い箱の利用にはペナルティがあり、見つかると探偵=警察=カウボーイに罰せられてしまう(笑う老夫妻による精神攻撃)。あるとき、とうとうダイアンは失敗の果てに死亡するが、別世界線でうっかりダイアンの箱を開けてしまったカミーラがその世界線に迷い込み、ダイアンの死体を発見してしまう(中盤の盛り上がりシーン)。実は前半の物語は別世界から来たカミーラの視点のものだったのだ。
と、ここまで考えていたのですが、後日、主流とされている考察を読んでみたところ全く違っていました……。
その考察についてはここでは語りませんが、もっと現実的でSF要素もなかったので、自分のあまりの読解力のなさに失望したものです。
しかし、デヴィッド・リンチ監督いわく、「作品の解釈に正解はない」とのこと。百合好きの日本のアニメ漫画文化に親しんだ人間が考察すると、こういう風に見えたという意味では、私の解釈も正解だったといえるのかもしれません……。
とにかく、映像の素晴らしさや考察の楽しさは随一なので、ホラーが苦手でなければおすすめしたい作品です。
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2024.01.27 20:56:23
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しかし、つい最近までどこでも配信されておらず、BDでも買おうかと本気で迷っていた矢先、たまたまU-NEXTで配信されているのを発見。ようやく見ることができました(今はアマプラでも配信されているようです)。
結論から言うと、すごく良かったのですが、人を選ぶ作品だとは思いました。まったく先入観がない方が面白いと思うので(これ自体が先入観かもしれませんが)、以下ネタバレ有りの伏字感想です。
まず、どこが良かったかというと、映像です。主役二人の美しさは当然のこと、明るいのにどこか怪しいLAの郊外や禍々しい雰囲気の劇場、二人が生活する閑静な豪邸などの舞台設定が素晴らしかったです。特に、夜二人で連れ立って怪しい小劇場でショーを見るシーンのゴシックホラー感が好きでした。もちろん、ベッドシーンも素晴らしく、不穏な展開が多いからこそシーンの美しさが際立って見えました。
もう一つ良かったのが、俳優の演技です。主人公のナオミ・ワッツは健気な新人女優から狂気的な女まで振れ幅の多い役を演じているのですが、それぞれのシーンによって全然雰囲気が変わるので驚きました。終盤、好きな女への嫉妬に狂いすごい形相になるシーンがあるのですが、まさに怪演といった感じで素晴らしかったです。
さらにもう一つ、謎が謎を呼ぶストーリーです。あまり情報を入れないで見たので、最初のうちはホラーなのかサスペンスなのかアート系なのか判断がつかなかったのですが、途中から「これは自分なりに考察しながら見るのが面白いやつだぞ……」と思い始めてからは、その全貌のわからなさも楽しむことができました。ただ、やはりストーリーは難解なので、シンプルな話が好きな人には向かないかもしれません。
ちなみに、私が鑑賞後30分で考えた考察はこんな感じです。
主人公のナオミ・ワッツ=ダイアン=ベティは、ローラ・ハリング=リタ=カミーラと女優仲間で彼女を愛しているが、彼女は映画監督のアダムと結婚してしまう。それを阻止するために、ホームレスの男性が管理をしている秘密道具=青い箱を開けることで並行世界を遡行し、別世界で彼女と結ばれようとするが、うまくいかず失敗を繰り返してしまう(序盤や終盤でシーンが飛んだりしてるのは世界線が切り替わっているから)。しかも青い箱の利用にはペナルティがあり、見つかると探偵=警察=カウボーイに罰せられてしまう(笑う老夫妻による精神攻撃)。あるとき、とうとうダイアンは失敗の果てに死亡するが、別世界線でうっかりダイアンの箱を開けてしまったカミーラがその世界線に迷い込み、ダイアンの死体を発見してしまう(中盤の盛り上がりシーン)。実は前半の物語は別世界から来たカミーラの視点のものだったのだ。
と、ここまで考えていたのですが、後日、主流とされている考察を読んでみたところ全く違っていました……。
その考察についてはここでは語りませんが、もっと現実的でSF要素もなかったので、自分のあまりの読解力のなさに失望したものです。
しかし、デヴィッド・リンチ監督いわく、「作品の解釈に正解はない」とのこと。百合好きの日本のアニメ漫画文化に親しんだ人間が考察すると、こういう風に見えたという意味では、私の解釈も正解だったといえるのかもしれません……。
とにかく、映像の素晴らしさや考察の楽しさは随一なので、ホラーが苦手でなければおすすめしたい作品です。
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