昨日、コミティアの出張編集部に行ってきました!出張編集部とは、即売会に現役の漫画編集者が来てくれて、その場で作品の持ち込みができるというイベントです。
前から気になっていたのですが、自分の作品を直接見てもらうのが怖すぎて、なかなか参加できませんでした。なんせ、相手はプロの編集者です。下手な作品を見せて、講評にすら値しなかったら……と思うと、恐怖で足が進みませんでした。
しかし、今回ようやく参加できたので、どんな感じだったか雰囲気をお伝えできればと思います。
どんな準備をしたか
参加する上で一番気になったのは作品のレベルです。編集者とプロ志望者のガチンコバトルのようなイメージを勝手に抱いていたので(実際にはそんなことはありません)、一定の水準にはクオリティを上げないといけないのかなと考えていました。
そこで、少なくとも同人誌にしてもいいくらいには作り込んだ作品を持ち込もうと思い、先々月くらいから毎月投稿している漫画の他にひそかに作品づくりをしていました。
そして、先月末頃なんとか40ページくらいの作品を完成。せっかくなら商業的な視点で講評を受けてみたいと思い、いつもと作風を変えて、エンタメ寄りの内容で作ってみました(もちろん、ジャンルは百合です!)。
ちなみに同人誌にはせず、コピー本の形で持っていきました。実際に持ち込んでいる人たちを見ると、印刷したものを1ページずつクリアホルダーなどに入れてファイリングしている人も多かったような気がします。
出張編集部のここがすごい!
さて、持ち込み当日です。11~16時までフルで会場にいて、6社に見てもらいました。思い切ってジャンルは絞らず、アプリ系から専門系、女性向け、青年向けなどいろんな出版社を回ってみました。
さすがに最初の1社はブースの前で30分近く立ち往生するくらい緊張したのですが……
結論から言うと、すごく良い経験になりました!
持ち込んだのが未公開の作品なので、詳しいアドバイス内容はまた公開したときに紹介できればと思いますが、印象的だったことだけざっとまとめておきます。
・作品をパッと見ただけで、門前払いされるようなことはない(むしろ思っていた以上にじっくり読んでもらえて驚きました)
・その会社に合わない作品でも、客観的な視点からアドバイスしてもらえる
・ストーリーの矛盾点や改善点を的確に指摘してもらえる
・絵の見せ方や展開の作り方など技術的なコツを教えてもらえる
・商業的に必要な画力や改善点などを教えてもらえる
・商業的にうける、うけない点を教えてもらえる
・自分に合ったジャンルの相談ができる
とにかく「これが無料なのおかしいだろ…」というくらいに詳しく指摘してもらえるので、本当に目から鱗でした。特にストーリーの展開方法や絵の見せ方などは、個人で活動しているだけでは気づかないような視点からアドバイスしてもらえたので、独学で描いている人にはすごくためになると思います。
人の体験レポを読んでいると、「理不尽なことを言われた」という話もあったので身構えていたのですが、そういったことも全くありませんでした。ネームの状態で持ち込んでいる人も多かったので、作品のクオリティをそこまで気にしすぎる必要もないかと思います。
ただ、私は商業志望で見てもらったので、商業的にどこがダメか、何が必要かといったところはシビアに意見をいただきました。人によっては、それがきついという人もいるかもしれませんが、その場合は商業志望でエントリーしないようにすればよいかと思います。
百合ってどうよ?
また、せっかくの機会だったので、百合というジャンルについて商業的な視点でどう思ってるのか、編集者の方に雑多に聞いてみました(一人ではなく、複数の方の意見です)。
・BLに比べると市場は小さい
・固定ファンが多いので、一定数のファンは取れるジャンル
・しかし逆に言えば、ファンじゃない人は最初から興味を持ってもらいにくいジャンル
・(市場が小さい理由について)難しそう、高尚なイメージを持っている人が多いのかも?
・読者が求めているのは関係性やかわいさ
・主流は男性向け
・女性向けは商業的に結構厳しい
・読み手より作り手が多いジャンル
・今は作品数が多いので、百合というだけではインパクトにならない
このとき私が持ち込んだのが、女性目線で格好いいと思う女たちがバリバリ活躍するエンタメ作品だったので、とにかく耳が痛い話でした……。私は普段は日常系の話を描くことが多いのですが、実はがっつりエンタメかつ同性も百合の沼に引き込めるような作品も描いてみたいと思っていたのです。
私自身、ジャンルに女性向けが少ないというのは感じていたことですが、改めてプロの客観的な意見として聞くと、より納得感が増しました。ジャンルに少ないからこそ作ってみたいという思いがあったのですが、そもそも作品が少ないということはニーズがないということですしね……。
だが、それでも私は見たいんだ……。格好いい女たちの百合ドラマが……という熱い思いも湧いてきてしまいましたが、やはり同人と商業では視点が違うんだなということが実感できてよかったです。
とにかく、今後どんな作品を作っていくかはまだわかりませんが、もっと上手くなりたいなと思ったことは確かです。良い刺激になるので、興味のある方はぜひ一度行ってみることをおすすめします!
