地味に続けてきたブログも10回を超え、今回で11回目になります。最近は特に宣伝もせず、粛々と更新するだけの日々でしたが、たまに昔の記事を見返すとウェブ拍手をいただいていることもあり、ありがたい限りです。
さて、これまでわりと本気で多くの人に布教したい作品を紹介してきたつもりですが、たまには趣向を変えて、一部の人にだけ布教できればいい、という作品も紹介してみたいと思います。
しかし、なぜわざわざそんな注意喚起をするのか。それは、今回紹介するのがエロアニメだからです。今回はエロが苦手という人には本当におすすめしません。真面目な作品が好きな人にもおすすめしません。それでもいい、という方だけ読んでもらえればと思います。
前置きが長くなりましたが、今回紹介するのはテレビアニメ『ヴァルキリードライヴ マーメイド』です。ヴァルキリードライヴは2015年にスタートしたメディアミックス作品で、テレビアニメのほかソシャゲとPlayStation Vitaのゲームがリリースされています。ゲームのジャンルは「攻撃的爆乳ハイパーバトル」。嘘かと思いきや、公式サイトにもしっかり載っています。
これだけでも期待が高まりますが、とにかく「こんな百合作品があっていいのか?」と疑いたくなるような凄まじいエネルギーを放つ作品です。何がどうすごいのか紹介していきたいと思います。

絶対に興奮しないとできないバトル
まず驚くのが、物語の世界観です。ストーリーを簡単に紹介すると、新種のウィルスが蔓延する世界、主人公の女子高生・まもりはそのウィルスに感染し、隔離施設に連れて行かれてしまいます。そこで、まもりは同じウィルス感染者の魅零(みれい)と出会い、感染者だけが持つ特殊能力を駆使して二人で悪と戦っていく……という物語です。
これだけ聞くとシリアスなバトルもののように思えますが、問題はウィルス感染者が持つ特殊能力です。実はこの特殊能力は二種類あり、一つは自らの体を武器に変身させることができる「エクスター」、もう一つは武器になったエクスターを使って戦うことができる「リブレイター」です。しかも、この能力が使えるのは若い女性だけ。つまり、女の子が武器に変身し、女の子に使われて戦う話なのです。
この能力には弱点もあります。エクスターが武器に変身するためには、性的に興奮しなければならないのです。そのため、武器の使い手であるリブレイターは、エクスターを変身させるために、毎回えっちなことをして興奮させなければなりません。つまり、私たちはバトルシーンのたびに毎回女の子同士の様々なプレイを見せつけられることになるのです。
しかも、そのやり方はペアによって多種多様です。キスをするだけで変身するペアもいれば、激しいSMをしないと変身できないペアもいる。中には、とんだ変態プレイを見せてくる人たちも……。
あまりにも衝撃的な設定に最初は驚くかもしれませんが、気づいた頃には「次はどんなプレイが来るのか……」と期待するようになっているはずです。
どんなときでも挟まれるエロシーン
この設定からわかるとおり、この作品がすごいのは隙あらばエロシーンを挟み込んでくるところです。バトル中の胸チラ・股チラは当然のこと、人物たちが会話をしているだけの日常シーンや物語の根幹に関わるシリアスなシーンでも、突然エロを挟んでくるので、気が気ではありません。
たとえば、世界の平和を揺るがす強大な敵と対峙する絶体絶命のシーン。敵は味方全員を異空間に送るという恐ろしい技をしかけてきます。一人また一人と仲間たちが消えていく中、魅零は果敢にも戦い続けますが、それでも強大な力に抗えず異空間に飛ばされてしまう。そして、そこに待っていたのは、なんと触手攻めにあっている仲間たちで……。
どこのシーンかはお楽しみですが、シリアス展開からのあまりにも唐突な触手プレイに驚くはずです。これ以外にも、真面目なシーンとして見るべきなのか、エロシーンとして楽しむべきなのか、迷うシーンが山のようにありますが、だんだんとそれが癖になってくるのです。
もちろん、百合の描写も過激です。縛ったり踏んだり、戦いのさなかに濃厚な絡みがあったりと、他の作品ではまず見られないような、強めの描写がたくさん登場します。何より基本はバトルものですから、やるのもやられるのも強い女たちです。強い女の破廉恥な姿を見たい人にはそれはそれは刺さる作品といえるでしょう。
これは推察にはなりますが、この作品はそもそも百合で売ろうとしている作品ではないのだと思います。何より公式が発表しているゲームジャンルが「爆乳バトル」であり、監督は胸の描写に一家言のある金子ひらく監督です。制作者インタビューでも、百合に関する言及は特になく、ひたすら胸の描写に対するこだわりについて語っています。つまり、百合より乳がメインな作品なわけです。
しかしそうであるがゆえに、他の百合作品ではお目にかかれないような、エロ全開の百合が見られるともいえます。逆説的ではありますが、百合を一番の売りにした作品でないからこその味わい深さがあるのです。
意外にも熱いストーリー展開
さて、ここまでカオスでエロ全開なら、ただエロシーンを楽しむだけの作品だと思われるかもしれません。しかしこの作品がすごいのは、これだけエロ要素を詰め込みながらも、ちゃんとバトルシーンやメインストーリーは熱いところです。
剣や銃など多様な武器(女の子)を使った戦いは圧巻ですし、戦闘中キャラクターたちはよく動きます。やられたりやり返したりの攻防だけ見ていれば、バトルもの特有の緊張感や爽快感すら感じられます。
さらに、少年漫画さながらに、敵味方関係なく魅力的なキャラクターもたくさん登場します。金に目がないけれどいざというとき頼りになる関西人キャラ、組織に属さずアウトローに生きるお姉さんキャラ、プライドが高く冷徹な悪役令嬢キャラなどなど。彼らが仲間になったり敵になったりしながら繰り広げる、熱いストーリーは必見です。
特に終盤にかけて、ラスボス的な敵が現れて皆が団結していく流れは秀逸です。これまでエロ要員の面白キャラだった人たちが、続々と主人公の味方につき、共闘する仲間になっていく……。いつのまにか、「エロ作品だと思っていたのに、こんなに胸が高ぶるのはなぜだろう?」という思いに駆られているはずです。
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とにかく、百合の常識を超えた衝撃的な作品です。アマプラやdアニメストアなど各種配信サイトでも配信しているので、エロが苦手じゃなければ、ぜひ1話だけでも見てほしいと思います。新しい扉が開けるかもしれません。
